バックアップ材は、ALCの施工時に頻繁に使用されています。
しかし、さまざまな材質やサイズがあるため、どれを選んだらいいのか分からない人が多いです。
この記事では、ALCを施工する際に使用されるバックアップ材の材質や、メリットなどについて解説します。
ALC用のバックアップ材とは

ALCパネルとは、軽量気泡コンクリートの外壁材で、鉄骨造の建物に使用されるケースが多い材料です。
ALCはパネル同士のつなぎ目に隙間ができるため、バックアップ材とコーキング材を充填して防水性を向上させます。また、ALCパネルが熱により伸び縮みした際の、緩衝材としての役割もあります。
ALC用のバックアップ材は、水泳で使用するビート板と同じく「ポリエチレンフォーム」で作られていることが多いです。
ポリエチレンフォームは弾力性だけでなく、耐薬品性や復元性にも優れていて、長期にわたり使用可能な素材です。
ALCにバックアップ材を使用するメリット

バックアップ材は、シーリング材の節約や2面接着ができるなどのメリットがあります。
ここでは、ALCにバックアップ材を使用するメリットを解説します。
シーリング材を節約できる
バックアップ材をALCの隙間に詰め込むことにより、シーリングの深さを調整できます。目地の奥までシーリング材を充填する必要がなくなり、シーリング材の使用量を節約可能です。
2面接着が簡単になる

バックアップ材はシーリング材と接着しにくいため、2面接着が簡単になります。
バックアップ材を使用せずに3面接着してしまうと、ALCの伸縮や建物の歪みなどが発生した際に、シーリング材の働きが弱まってしまいます。
シーリング材の性能を十分に発揮させるために、バックアップ材は縁の下の力持ちとなります。
目地の深さを調節する
バックアップ材には、目地の深さを調節する役割があります。
目地が深すぎる場合は、バックアップ材を詰めると目地底となるためです。
シーリングは深すぎると効果が少なくなるため、目地の表面付近に充填することが大切です。
バックアップ材には、さまざまなサイズがあり、現場ごとに最適なサイズを選べます。
ALC用バックアップ材の種類

ALC用バックアップ材の材料には、ポリエチレンフォームとゴムスポンジ(EPDM)があります。
ここでは、それぞれの材料の特徴について解説します。
ポリエチレンフォーム

ポリエチレンフォームは水泳のビート板に使用される材料で、止水性や耐薬品性に優れています。
ポリエチレンフォームのバックアップ材は比較的安価で、大量に使う場合でもコストを抑えられます。
ALC用のバックアップ材は、一般的にポリエチレンフォームで作られていることが多いです。
ゴムスポンジ(EPDM)

ゴムスポンジはポリエチレンフォームよりも柔軟性があり、凹凸のある隙間にもフィットします。また、耐候性や耐薬品性がポリエチレンフォームよりも高く、劣化を抑えられるので、効果が長い期間持続します。
ただし、ポリエチレンフォームよりは価格が高いため、性能重視で選ぶ際におすすめの材料です。
また、ゴムスポンジは圧縮して使用する必要があります。もともとの長さから20%圧縮すると止水性が高まり、建物内に水を通さなくなります。
ALC用バックアップ材の形状やサイズ

ALC用バックアップ材には、丸形と角型の違いや、テープの有り無しなど、複数の仕様があります。
ここでは、ALC用バックアップ材の一般的な仕様を解説します。
丸型と角型
ALC用のバックアップ材には、丸形と角型があります。
丸形はロール状で販売されていて、必要な長さにカットして使用します。
角型は長さ1Mのものが多いですが、最長で2Mまで製作可能です。
サイズは10~30mmほど
ALC用バックアップ材の長さは1M~2Mのものがほとんどですが、縦横は10mm角~30mm角のサイズが多いです。
目地の幅や深さにより、現場に最適なサイズを選ぶ必要があります。
バックアップ材スポンジホームセンターでは、ご指定のサイズに合わせてバックアップ材を製作可能です。
テープの有無
ALC用バックアップ材には、一辺に両面テープが付いているものと、付いていないものがあります。
両面テープ付きのバックアップ材は、目地に詰めるだけでなく、テープで固定したい場合に使用します。
まとめ
ALC用のバックアップ材とは、ALCの目地に使用する資材です。
バックアップ材を使うことにより、目地の深さの調整が簡単になり、シーリング材を節約できます。また、2面接着になるため、シーリング材の効果が高まります。
ALC用バックアップ材には、丸形と角型があります。丸形はロール状のものを使用するサイズにカットしながら使用します。角型は1Mや2Mで販売されていて、両面テープ付きの物もあります。
バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまな材料のバックアップ材をご用意しています。ご希望のサイズでの製作も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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