住宅建築の現場で日常的に使用されるバックアップ材。
施工した経験がないと、どのように使用すればいいのか分からない人も多いです。
この記事では、バックアップ材の使い方や必要な道具を解説します。
バックアップ材の正しい使い方も分かるので、ぜひ最後までご覧ください。
バックアップ材とは

バックアップ材とは、外壁の目地にシーリング材を充填する際に、目地底として使用する資材です。
バックアップ材を使用することにより、シーリング材の使用量を調節でき、2面接着も用意になります。
バックアップ材の材料は、水泳のビート板に使用されるポリエチレンフォームが一般的です。耐候性や耐薬品性に優れていて、価格も安価なことが特徴です。
施工面に凹凸がある場合は、柔軟性に優れるゴムスポンジを使うこともあります。ゴムスポンジも耐候性や耐薬品に優れています。
どちらの材料にも止水性があり、雨水などを通さないため、外壁の内部に水分が浸入することはありません。
バックアップ材を使うのに必要な道具

バックアップ材の施工時には、バックアップ材以外にも必要な道具があります。事前に以下の道具を準備しておきましょう。
- ハケ
- ヘラ
- プライマー
- コーキング材
- コーキング材
- マスキングテープ
上記の材料は、ホームセンターで手に入ります。ただ、バックアップ材はサイズによってはホームセンターで販売していないこともあるため、時間に余裕を持って準備しておきましょう。
バックアップ材の使い方

ここでは、バックアップ材の施工方法を解説します。
①施工箇所をキレイにする
まずは、ハケなどで施工箇所の汚れを落とします。汚れが付いていると、接着力が弱くなったり、凹凸ができたりする可能性があるためです。
また、雨などで濡れている場合は、乾くのを待ってから施工しましょう。
②バックアップ材を挿入する
施工箇所がキレイになったら、バックアップ材を挿入します。目地の隙間に合うサイズのバックアップ材を選んでください。
③マスキングテープで養生する
目地の外側にマスキングテープを貼って、養生してください。コーキング材が外に付着しないようにするためです。
太めのマスキングテープを使用すると、より作業がしやすくなります。
④プライマーを塗布する
シーリングの前にプライマーを塗布すると、バックアップ材との密着性が向上します。
また、プライマーで隙間を埋めることにより、通気を抑える役割もあります。
⑤シーリング材を充填する
シーリング材を充填する際は、ガンに込める力を一定にして、充填量にムラが出ないようにしましょう。
シーリング材はあとから仕上げをするので、充填時は少し多めにするのがコツです。
⑥仕上げの作業をおこなう
シーリング材を充填したら、ヘラで平らにならしてください。表面に段差ができないように、丁寧に作業しましょう。
シーリング材は商品にもよりますが、2時間ほどで硬化していきます。硬化すると平らにならせないので、早めに作業をするのがおすすめです。
バックアップ材を使う目的

目地にバックアップ材を使用すると、2面接着になるだけでなく、止水性もアップします。
ここでは、バックアップ材を使う目的を解説します。
2面接着でシーリング材の寿命が延びる
バックアップ材はボンドブレーカーの役目も果たすので、シーリングが2面接着となります。
2面接着をするとサイディングが熱により伸縮しても、シーリングが追随するので、破断や剥離を抑えられます。
シーリングの破断や劣化は、壁内部への水の侵入に繋がるので注意が必要です。

目地底になる
目地が深い場合、奥までシーリング材を充填するわけにはいかないので、バックアップ材を設置して目地底にします。
目地底を形成すれば、コーキング材の使用量の削減や、充填深さの調整が可能です。
また、コーキング材を適切な深さで充填すれば、コーキング材が伸び縮みしやすくなるので、劣化を抑えられます。
止水性がアップする
バックアップ材は、水を通さない素材が使われているため、止水性がアップします。
バックアップ材の止水性が低いと、バックアップ材自体や外壁が劣化して、剥離や破断の原因となります。また、目地からコケや草が生えるケースもあるため注意しましょう。
まとめ
バックアップ材とは、住宅の外壁の目地に挿入する資材です。
バックアップ材を使用することにより、目地底の形成ができたり、2面接着になったりなどのメリットがあります。また、止水性も向上して、劣化の抑制が可能です。
バックアップ材の施工は、以下のステップで行われます。
- 施工箇所の清掃
- バックアップ材の挿入
- マスキングテープ貼り
- プライマー塗布
- シーリング材の充填
- 仕上げ
バックアップ材の使い方は、それほど難しくはありません。しかし、適切に施工をしないと、外壁内部に水が侵入して、劣化の原因に繋がります。
バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまな種類のバックアップ材をご用意しています。サイズや材料で悩んだら、まずはお気軽にお問い合わせください。
住宅用バックアップ材は、以下のページからご購入いただけます。