住宅建築の現場で日常的に使用されるバックアップ材。

施工した経験がないと、どのように使用すればいいのか分からない人も多いです。

この記事では、バックアップ材の使い方や必要な道具を解説します。

バックアップ材の正しい使い方も分かるので、ぜひ最後までご覧ください。

バックアップ材とは

バックアップ材とは、外壁の目地にシーリング材を充填する際に、目地底として使用する資材です。

バックアップ材を使用することにより、シーリング材の使用量を調節でき、2面接着も用意になります。

バックアップ材の材料は、水泳のビート板に使用されるポリエチレンフォームが一般的です。耐候性や耐薬品性に優れていて、価格も安価なことが特徴です。

施工面に凹凸がある場合は、柔軟性に優れるゴムスポンジを使うこともあります。ゴムスポンジも耐候性や耐薬品に優れています。

どちらの材料にも止水性があり、雨水などを通さないため、外壁の内部に水分が浸入することはありません。

バックアップ材を使うのに必要な道具

バックアップ材の施工時には、バックアップ材以外にも必要な道具があります。事前に以下の道具を準備しておきましょう。

  1. ハケ
  2. ヘラ
  3. プライマー
  4. コーキング材
  5. コーキング材
  6. マスキングテープ

上記の材料は、ホームセンターで手に入ります。ただ、バックアップ材はサイズによってはホームセンターで販売していないこともあるため、時間に余裕を持って準備しておきましょう。

バックアップ材の使い方

ここでは、バックアップ材の施工方法を解説します。

①施工箇所をキレイにする

まずは、ハケなどで施工箇所の汚れを落とします。汚れが付いていると、接着力が弱くなったり、凹凸ができたりする可能性があるためです。

また、雨などで濡れている場合は、乾くのを待ってから施工しましょう。

②バックアップ材を挿入する

施工箇所がキレイになったら、バックアップ材を挿入します。目地の隙間に合うサイズのバックアップ材を選んでください。

③マスキングテープで養生する

目地の外側にマスキングテープを貼って、養生してください。コーキング材が外に付着しないようにするためです。

太めのマスキングテープを使用すると、より作業がしやすくなります。

④プライマーを塗布する

シーリングの前にプライマーを塗布すると、バックアップ材との密着性が向上します。

また、プライマーで隙間を埋めることにより、通気を抑える役割もあります。

⑤シーリング材を充填する

シーリング材を充填する際は、ガンに込める力を一定にして、充填量にムラが出ないようにしましょう。

シーリング材はあとから仕上げをするので、充填時は少し多めにするのがコツです。

⑥仕上げの作業をおこなう

シーリング材を充填したら、ヘラで平らにならしてください。表面に段差ができないように、丁寧に作業しましょう。

シーリング材は商品にもよりますが、2時間ほどで硬化していきます。硬化すると平らにならせないので、早めに作業をするのがおすすめです。

バックアップ材を使う目的

目地にバックアップ材を使用すると、2面接着になるだけでなく、止水性もアップします。

ここでは、バックアップ材を使う目的を解説します。

2面接着でシーリング材の寿命が延びる

バックアップ材はボンドブレーカーの役目も果たすので、シーリングが2面接着となります。

2面接着をするとサイディングが熱により伸縮しても、シーリングが追随するので、破断や剥離を抑えられます。

シーリングの破断や劣化は、壁内部への水の侵入に繋がるので注意が必要です。

目地底になる

目地が深い場合、奥までシーリング材を充填するわけにはいかないので、バックアップ材を設置して目地底にします。

目地底を形成すれば、コーキング材の使用量の削減や、充填深さの調整が可能です。

また、コーキング材を適切な深さで充填すれば、コーキング材が伸び縮みしやすくなるので、劣化を抑えられます。

止水性がアップする

バックアップ材は、水を通さない素材が使われているため、止水性がアップします。

バックアップ材の止水性が低いと、バックアップ材自体や外壁が劣化して、剥離や破断の原因となります。また、目地からコケや草が生えるケースもあるため注意しましょう。

まとめ

バックアップ材とは、住宅の外壁の目地に挿入する資材です。

バックアップ材を使用することにより、目地底の形成ができたり、2面接着になったりなどのメリットがあります。また、止水性も向上して、劣化の抑制が可能です。

バックアップ材の施工は、以下のステップで行われます。

  1. 施工箇所の清掃
  2. バックアップ材の挿入
  3. マスキングテープ貼り
  4. プライマー塗布
  5. シーリング材の充填
  6. 仕上げ

バックアップ材の使い方は、それほど難しくはありません。しかし、適切に施工をしないと、外壁内部に水が侵入して、劣化の原因に繋がります。

バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまな種類のバックアップ材をご用意しています。サイズや材料で悩んだら、まずはお気軽にお問い合わせください。

住宅用バックアップ材は、以下のページからご購入いただけます。