橋梁補修の現場では、伸縮装置用にバックアップ材を使用します。

バックアップ材にはさまざまな種類があり、どれを使用したらよいのか分からない人も多いです。

この記事では、伸縮装置に使用されるバックアップ材の概要や素材について解説します。

伸縮装置用バックアップ材とは

圧縮装置用のバックアップ材とは、排水樋のある圧縮装置を、非排水化するために使用するスポンジです。

バックアップ材は、伸縮装置の止水材を支える役割があります。

伸縮装置の止水材が脱落すると、水が主桁に侵入して腐食が発生してしまいます。

特に雪が降る地方では、凍結抑制剤を散布するため、塩分を含んだ水により大きな被害が出ています。

東北地方整備局の調査によると、管内で漏水している橋梁で「速やかに補修が必要」と判断された割合は約7割にも上ります。

出展:東北地方整備局「道路橋の伸縮装置における漏水対策の検討について

伸縮装置用のバックアップ材にはウレタンフォームが使用されていて、現場ごとにさまざまなサイズが必要です。

伸縮装置に使用されるバックアップ材の種類

伸縮装置に使用されるバックアップ材には、主に「軟質ウレタンフォーム」「高弾性ウレタンフォーム」「吸音ウレタンフォーム」の3種類があります。

ここでは、それぞれの材料の特徴を解説します。

軟質ウレタンフォーム

軟質ウレタンフォームは、密度が低く柔らかいスポンジです。安価に購入できるため、大量にバックアップ材が必要な現場で使用される傾向があります。

軟質ウレタンフォームは軽量なため、簡単に持ち運びができ、高所や足場の悪い場所での作業に向いています。

バックアップ材スポンジホームセンターでは、ウレタンNo.1が該当します。

ウレタンNo.1:密度16±1kg/㎥、硬度88.2±19.6N

高弾性ウレタンフォーム

高弾性ウレタンフォームは、密度が高く復元力の高いスポンジです。

繰り返し圧縮しても歪みが少なく、長期間にわたり弾性シール材を支えられます。

ただ、軟質ウレタンフォームに比べると高価になり、重量も増します。

バックアップ材スポンジホームセンターでは、高密度ウレタンが該当します。

高密度ウレタン

白:密度40kg/㎥、硬度78N

黒:密度50kg/㎥、硬度113N

吸音ウレタンフォーム

吸音ウレタンフォームとは、内部に空気を多く含んでいて、音波を吸収して防音効果のあるスポンジです。

金属製の伸縮装置は、車が通過する際に騒音が発生します。その騒音を少しでも減らすために、吸音ウレタンフォームが使用されます。

伸縮装置に使われるバックアップ材のサイズ

伸縮装置に使用されるバックアップ材のサイズはさまざまですが、以下のサイズが使用されるケースが多いです。

  • 100*100*1000mm(2000mm)
  • 150*150*1000mm(2000mm)
  • 200*200*1000mm(2000mm)

バックアップ材スポンジホームセンターでは、必要なサイズに合わせてバックアップ材を製作可能です。

まとめ

伸縮装置用バックアップ材とは、排水樋のある圧縮装置を、非排水化するために使用するスポンジです。

伸縮装置用バックアップ材の材料は、主に「軟質ウレタンフォーム」「高弾性ウレタンフォーム」「吸音ウレタンフォーム」が使われています。

それぞれに特徴や価格差があるため、現場に最適なバックアップ材を選ぶことが大切です。

バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまな材料をご用意して、必要なサイズに合わせてカットが可能です。バックアップ材をお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

#伸縮装置、#バックアップ材