住宅の建築現場では、目地を埋めるためにポリエチレンのバックアップ材が使用されています。

しかし、ポリエチレンがどのような材料なのか知らない人も多いのではないでしょうか?

この記事では、ポリエチレンの特徴や、バックアップ材のサイズの選び方などを解説します。

ポリエチレンのバックアップ材とは?

ポリエチレンの正式名称は「発泡ポリエチレンフォーム」です。ポリエチレン樹脂を発泡させて、スポンジ状にしたものがポリエチレンです。

例えば、以下のようなものがポリエチレンを使った商品です。

  • 水泳のビート板
  • ヨガマット
  • キッズコーナーのジョイントマット

ポリエチレンの特徴は、高い止水性や耐薬品性・緩衝性などがあります。屋外で使用するバックアップ材に最適な材料といえるでしょう。

バックアップ材には、ポリエチレン以外にも、いろいろな材料を使用したものがあります。その中でも、もっとも一般的な材料がポリエチレンです。

ポリエチレンのバックアップ材の硬さとサイズ

ポリエチレンには、さまざまな硬さがあります。

ここでは、ポリエチレンのバックアップ材の硬さとサイズを解説します。

ポリエチレンのバックアップ材の硬さ

バックアップ材スポンジホームセンターでは、以下の3種類を取り扱っています。

  • ポリエチNo.1:柔らかい
  • ポリエチNo.2:普通
  • ポリエチNo.3:硬い

バックアップ材に使われるポリエチは、普通の硬さのポリエチNo.2です。ビート板に使われる素材で、指で押すと多少潰れます。

ポリエチレンのバクアップ材のサイズ

バックアップ材のサイズは、両面テープ付きのものと、両面テープなしのもので異なります。

公共建築工事標準仕様書では、バックアップ材のサイズを以下のように規定します。

裏面に接着剤のついているものは目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤のついていないものは目地幅より2mm程度大きいものとする。

バックアップ材を購入する際は、上記を参考にしてサイズを決めてください。

ポリエチレンのバックアップ材のメリット

ポリエチレンのバックアップ材は、二面接着が容易になり、シーリング材の量を調整できるメリットがあります。

ここでは、ポリエチレンのバックアップ材のメリットを解説します。

二面接着が容易になる

バックアップ材を使用する際は、二面接着が基本です。

二面接着とは、シーリング材を目地底部分は接着せずに、横面のみ接着させる施工方法です。

ポリエチレンはシーリング材と接着しないため、容易に二面接着ができます。

二面接着をすると、ポリエチレンが伸縮しやすくなるので、バックアップ材の劣化を遅らせられます。

変形するので施工場所にフィットする

ポリエチレンフォームには、多少の柔軟性があるので、凹凸のある場所にもフィットします。

隙間なく施工できれば、シーリング材の剥離を防げるでしょう。

ただし、硬いポリエチレンフォームは柔軟性が低く、凹凸にフィットしない可能性があるため注意しましょう。

シーリング材の量を調整できる

ポリエチレンのバックアップ材を使用すると、目地底になるのでシーリング材の量を調整できます。

深い目地にはバックアップ材を使用して、充填深さを調整しましょう。

ポリエチレン以外のバックアップ材

バックアップ材には、ポリエチレン以外の材料があります。

ここでは、バックアップ材に使用される材料について解説します。

ゴムスポンジ

ゴムスポンジとは、ゴムを発泡させてスポンジ状にした材料です。

硬さにもよりますが、ポリエチレンよりも柔軟性があるため、凹凸の激しい箇所に向いています。

ポリエチレンと同じく、止水性や耐薬品性・耐候性が高い素材です。

オプシーラー

オプシーラーはゴムスポンジの一種で、圧縮すると止水性を持つ材料です。通常の状態では止水性はありませんが、柔軟性がもっとも高く、凹凸面にフィットします。

わずかな力で伸び縮みするため、狭い隙間への施工にも向いています。

まとめ

ポリエチレンとは、ポリエチレン樹脂を発泡させたスポンジ状の素材です。

バックアップ材だけでなく、ビート板やヨガマット・キッズコーナーのジョイントマットなどにも使用されています。

ポリエチレンは、バックアップ材でもっとも一般的な素材です。止水性や耐候性・耐薬品性などがあり、劣化しづらいことが特徴です。

バックアップ材を使用すると、二面接着が容易になり、シーリング材の量を調整できるなどのメリットがあります。

バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまなサイズや材料のバックアップ材を取り扱っています。バックアップ材でお困りの方は、まずはお気軽にご連絡ください。