住宅の外壁を施工する際は、コーキング用のバックアップ材が欠かせません。
しかし、バックアップ材の種類や、サイズをどのように選んだらいいか分からない人も多いです。
この記事では、コーキング用バックアップ材の材質や、施工時の注意点などについて解説します。
コーキング用のバックアップ材とは

コーキング用のバックアップ材とは、住宅の外壁工事の際に、目地の深さを調節する目的で使用される資材です。
外壁工事では、シーリング材を目地に充填して隙間を埋めます。
しかし、目地が深い場合にはバックアップ材を挿入して、シーリング材が入り込まないように調整します。これにより、シーリング材が無駄にならないだけでなく、仕上がりもキレイになります。
その他にも、バックアップ材を使用すると、2面接着が可能になります。2面接着をすると振動が逃げやすいため、シーリング材の寿命を延ばせるでしょう。

コーキング用バックアップ材の種類

コーキング用バックアップ材には、「ポリエチレンフォーム」や「ゴムスポンジ」が使われます。ここでは、それぞれの材料の特徴を解説します。
ポリエチレンフォーム

コーキング用バックアップ材で、もっとも一般的な材料は「ポリエチレンフォーム」です。
ポリエチレンフォームは水泳のビート板に使われる材料で、止水性や耐候性があります。また、カッターナイフで簡単にカットできるので、現場での加工に時間がかかりません。
ゴムスポンジ(EPDM)

ゴムスポンジはポリエチレンフォームと同じく、止水性や耐候性があります。さらに、柔軟で弾力があるため、多少の凹凸がある部分にもフィットさせられます。
また、耐薬品性にも優れているため、過酷な環境下での使用にも耐えられます。
コーキング用バックアップ材のサイズ

コーキング用のバックアップ材は、目地の幅や深さに合わせてサイズを決める必要があります。
国土交通省が公表している「公共建築改修工事標準仕様書」を参考にしてサイズを決定してください。
「裏面に接着剤のついているものは目地幅より1mmほど小さいもの、接着剤のついていないものは目地幅より2mm程度大きいものとする。」
バックアップ材スポンジホームセンターでは、以下のように豊富なサイズをラインナップしています。
厚み:3~10mm
幅:5~10mm
長さ:500・1000mm
上記の他にも特注サイズでの製作も可能です。
コーキング用バックアップ材を施工する際の注意点

コーキングのバックアップ材は、適切な厚みや幅を選び、施工前に重点箇所の清掃をするとキレイに仕上がります。ここでは、コーキング用バックアップ材を施工する際の注意点を解説します。
適切な厚みや幅を選ぶ
コーキング用バックアップ材は、目地の幅や深さに合ったものを選ぶ必要があります。
サイズが適切でないと、隙間から水が侵入して外壁内部の劣化が進んでしまいます。
バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまなサイズのバックアップ材をご用意しているので、現場に合ったサイズを選んでください。
施工箇所を清掃する
施工箇所にチリやホコリが付いていると、バックアップ材の粘着がキレイに貼り付きません。
しっかりと貼り付けられていないと、バックアップ材がズレて、コーキングの不備に繋がります。
特に、古いコーキング材やバックアップ材が残っている場合は、ペンチなどでしっかりと除去しましょう。
まとめ
コーキング用のバックアップ材とは、外壁の目地の深さを調整する資材です。
バックアップ材を使用することで、目地の深さを調節できたり、2面接着ができたりするメリットがあります。
コーキング用のバックアップ材の材料には、ポリエチレンフォームとゴムスポンジの2種類があります。
ポリエチレンフォームは安価で耐候性があり、バックアップ材の主流となっています。ゴムスポンジは、柔軟性があり凹凸のある個所にもピッタリとフィットします。
バックアップ材を充填する際は、現場ごとに最適な厚みや寸法を選んで、施工箇所をキレイに清掃してからおこなってください。
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