住宅や橋梁補修の現場では、バックアップ材が使用されています。
しかし、バックアップ材の防水性の選び方を間違えると、建物内部に水が侵入したり、標準より高額な材料を購入したりしてしまいます。
この記事では、バックアップ材の防水性について解説します。
防水のバックアップ材はある?

バックアップ材は、主に住宅の目地用と、橋梁補修用に使用されます。ここでは、それぞれの用途で防水のバックアップ材があるか解説します。
住宅用バックアップ材
住宅用のバックアップ材は、基本的に防水仕様になっています。
目地に挿入して使用するため、防水になっていないと、外壁の内部に水分が侵入してしまうためです。
バックアップ材自体は防水になっていても、目地のサイズに合わないものを使ってしまうと、隙間から水分が入る可能性があります。
住宅用バックアップ材のサイズは、国土交通省が公表している「公共建築改修工事標準仕様書」に以下のように記載されています。
「裏面に接着剤のついているものは目地幅より1mmほど小さいもの、接着剤のついていないものは目地幅より2mm程度大きいものとする。」
上記を基準としてバックアップ材を選べば、防水性の保たれた施工ができるでしょう。
橋梁補修用バックアップ材
橋梁補修用のバックアップ材は、ジョイント部分の弾性シール材を支えるために使用されます。水の掛かる部分ではないため、防水仕様は必要ありません。
一般に販売されている橋梁補修用のバックアップ材は、連続気泡といって水が通り抜ける仕様です。
防水のバックアップ材の種類

住宅用に使用されるバックアップ材には、独立気泡と半連続気泡があり、この気泡が防水性能に深くかかわっています。
ここでは、防水のバックアップ材の種類について解説します。
独立気泡

独立気泡とは、バックアップ材内部の気泡がそれぞれ独立しているタイプです。
それぞれの気泡が独立しているため、水を通さず防水性があります。住宅用バックアップ材によく使用される「ポリエチレンフォーム」は、水泳のビート板に使われていて、独立気泡の素材です。
耐候性があり、比較的安価なので住宅用バックアップ材におすすめです。
半連続気泡
半連続気泡は、それぞれの気泡が繋がっていて水を通しますが、20%ほど圧縮すると気泡が潰れて水を通さなくなる素材です。
独立気泡の素材よりも柔軟性があり、凹凸のある場所でもピッタリとフィットすることが特徴です。
ゴムスポンジは連続気泡のものが多く、耐候性の高さも持ち合わせています。
まとめ
バックアップ材は、住宅建築と橋梁補修の現場で使用されています。
住宅用のバックアップ材は、防水仕様のものがほとんどです。ビート板に使用される「ポリエチレンフォーム」が代表的な素材です。
橋梁補修用のバックアップ材は、そもそも防水にする必要がないため、防水仕様のものは販売されていません。連続気泡の軟質ウレタンフォームを使用することがほとんどです。
住宅用バックアップ材には、独立気泡と半連続気泡があります。半連続気泡は圧縮すると防水性が出て、さらに凹凸にフィットする柔軟性もあります。
バックアップ材スポンジホームセンターでは、さまざまな種類のバックアップ材を取り扱っています。防水バックアップ材を探している方は、お気軽にお問い合わせください。
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